タイでダイビング:テルメアジに寄せる想い

タイでダイビング:テルメアジに寄せる想い

タオ島の三大外洋ポイント

セイル・ロック
サウスウエスト・ピナクル
そしてチュンポン・ピナクル

外洋ポイントは、だだっぴろい海の砂漠に、ポツンと大きな岩が立っている。
そんな岩には、潮があたり、プランクトンがあつまり、小魚もあつまる。
海の中のオアシスになっています。
そこはどっちゃりと魚が群れいます。

そんな海のオアシスに群がるのは
テルメアジ、キンセンフエダイ、タイワンカマス、シェベロンバラクーダ、ササムロ、スズメダイの仲間たち。

濃くて、大きい魚群。
これが外洋ポイントの特徴だとおもう。

2019年のタオ島のシーズン。僕は3月から毎月タオ島に通っている。
いまは7月。

今年は、3大外洋ポイントの魚群が昨年とは違う。

魚群はいる。

しかし、テルメアジばかり。

キンセンフエダイやタイワンカマスなど、他の濃くて大きい群れをつくる魚たちとまだ出会えていないのだ。

3大ポイントの一つ、チュンポン・ピナクル

タオ島の島周りのポイントであれば、通常、1本目と2本目は場所をかえる。
しかし、チュンポンの場合、2本連続が多い。

魚群の他に絶壁のような岩や、岩の頂上に群生するイソギンチャクの草原など水中の風景も楽しむことができる。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

そして魚群。

テルメアジは頑張ってくれており、大きな群れをつくりダイバーを楽しませてくれてはいる。
しかし、タオ島に数日滞在すると、複数回ここで潜ることにもあり、テルメアジの群れだけに囲まれ続けても、単調である事は事実で、どうしても飽きがきてしまう。

そして、ダイバーだらけ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

透明度が増せば増すほど、魚群は少なく、逆にダイバーがいっぱいに見えてくる。
タオ島に来たことがあるダイバー達とお話しすると、ちょっと飽きたかな?そんな感想も聞こえてくる。

僕はタイにすんでいる。
だからタオ島に行く回数は、日本からくるダイバーに比べれば多いと思う。

でも、全然飽きません。

なんども同じ場所に通い、写真を撮る事ができる。
野鳥や哺乳類の撮影に通じるものがあると思う。

テルメアジの群れ。
濃くて大きな群れがくると、興奮してシャッターを押しまくってしまう。
ダイビング終了後に撮影した写真を確認する。
あの時の興奮はなぜ?と思いたくなるぐらいに単調な写真が連続して出てくる。
ファインダーの中しか見ていなかった結果である。

「あれ?こんなんじゃない!」と思う事が何度かあると、さすがに考える。

どうやればあの興奮が伝わるのかな?
WEBでみた、いいな!素敵だな!と思う写真と何が違うのかな?
こんな感じにしたいけど、どうすれば?

WEBで調べたり、ガイドさんに質問したり、他のダイバーさんに聞いてみて、なんとか自分で納得できる写真に近づく道をさがす。

そして、次のダイビングで試してみるのだ。

実際の撮影の際には、光がちゃんと当たっているか、光量は?など試行錯誤がつづく。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

そんな試行錯誤の間、巨大なテルメアジの群れは、ゆっくりと泳いでいてくれる。
一瞬を捉える、ワンチャンス!ではなく、なんどもチャンスをくれる。

自分の位置を積極的にかえたり、他のダイバーさんが入っていくる事を待つ時間がある。テルメアジだけではなく、周囲の環境の雰囲気を写真に入れることで、自分の感動した風景を写真に残す時間を与えてくれる。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

タオ島周辺では浅いところから深いところまでどこにでもいるテルメアジ。
数だけ自慢とおもわれがちだけど、風景を作り出す上でとても大切なお魚なのです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

風に巻かれる桜であり、木陰をつくる森の緑と同じだとおもう。
そこには花だけ、葉っぱだけがあるのではなく、全体の風景があり、桜の下にお花見をする家族、夏の緑の中で虫取りに夢中になる子供がいる。

そんなシーンをつくってくれるのが、テルメアジだとおもう。

飽きる事はない。そして、なんど撮影してもこれでOKと納得することもない。

結局、なんども通うことになるのです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

テルメアジ。

いつもテーマを与えてくれ、食べても美味しい素晴らしいお魚だとおもいます。

 

DIVINGカテゴリの最新記事

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。